裏磐梯から登る磐梯山 はじめての東北の旅
2019年9月8日(日)晴れ
やってきました初の東北。
皆さんの初めての東北の山はどこですか?僕はここ、磐梯山になりました。
東北の山々はどこも個性的なイメージを持っていますが、
それに違わず磐梯山も一度見たら忘れられない景色が広がる山でした。
その南側には猪苗代湖をたたえており、ともに福島県のシンボルになっています。
独立峰の磐梯山は、四方から山頂を目指すことができ、登山道は6つあります。
◯八方台登山口 初級者におすすめの定番人気コース。
☆裏磐梯登山口 桧山湖・五色沼など美しい湖沼群を眺めながら、荒々しい山容を登るコース。
◯川上登山口 前半は森林、後半は険しい火口壁の階段を登るコース。体力のある上級者向け。
◯渋谷登山口 森林を歩く気持ちのよいコース。道が非常にわかりにくい。
◯猪苗代登山 スキー場のゲレンデを登るコース。傾斜はきついが、猪苗代湖の眺めが良い。
◯翁島登山口:ガレ場を一気に登り、後半は会津盆地を眺める。体力に自信のある中級者向け。
今回は猪苗代湖側からではなく、その裏側にある「裏磐梯登山口」から入山し火口原を通過、山頂に到着後は八方台コースを経由する周回コースを選択しました。通称「裏磐梯コース」。
表から見た穏やかな山容とは異なり、荒々しい山体崩壊の跡を見ながら歩くコースです。
登山口866m→磐梯山頂1,818m 【標高差】950m 【距離】9.2km
〜僕らのコースタイム約4時間30分(休憩抜き)〜
裏磐梯スキー場(5:50)→銅沼分岐(6:15)→火口原(6:40)→櫛ヶ峰分岐(7:20)→弘法清水小屋(8:05)→磐梯山山頂(8:30)
磐梯山山頂(9:30)→弘法清水小屋(9:50)→八方台登山口分岐(10:35)→銅沼(11:10)→裏磐梯スキー場(11:35)
東北に車で行くことがなかなかないので、方面表示を見てもピンと来ず、、、
郡山JCTをいわき方面へ進んでしまうというハプニングもありましたが、無事到着。
今回は登山口まで遠いこともあり、猪苗代湖の天神浜オートキャンプ場に前泊することにしました。
オートキャンプはフリーサイトで、予約不要です。現地に16:30着でしたが、サイトはちょこちょこ空いていました。
広いので、かなりのハイシーズンでなければキャパは問題なし。コインシャワーやパウダールーム付いておりトイレもきれい。快適です。
料金は車1台500円、テント一張1000円、宿泊料1,000円/人でした。
今回は登山目的でしたが、キャンプで利用したいなーと思えるキャンプ場でした。
キャンプ飯を作ることはなく、名物のソースカツ丼を喜源さんで頂きました。
美味。近所にあったら通ってしまいそうな定食屋さんでした。
と、油断していたら旅ブログになりそうなので、本題に移ります。
5時50分 裏磐梯スキー場
若干の心細さを感じながらせっせと準備を進めます。というのも、磐梯山はクマの目撃情報が多い山域。8月にクマ出没の憂き目にあっていることもあり、警戒心を強めております。
クマ鈴はもちろんのこと、クマよけスプレーと火薬で音が鳴るピストル(100均で売ってるおもちゃ)を携帯しています。
最初はリフトを横目にゲレンデをひたすら登っていきます。この一本の木が目印。
6時15分 噴火口方面・銅沼方面の分岐
ゲレンデを登りつめると分岐に到着します。我々はここから噴火口方面へ進みます。
最近は朝日が差す木々を撮影するのが樹林帯の楽しみ。
ほどなくすると樹林帯を抜け、火山っぽい雰囲気になります。
地層も丸見え!早く上に上がりたい…。
6時40分 火口原
ちなみにここから先、櫛ヶ峰直下までは破線ルートとなっています。
ここ火口原も道が若干不明瞭。ですが、写真のように印があるのでそれを辿れば間違うことはないはず。
火口原を抜けると再び樹林帯へ。ここからは急登がはじまるので心して登りましょう。
こういった狭くて急な道がしばらく続きます。標高稼いでるな~と実感できます(笑)
登山道には手すりがぶっ刺さっていますが、グラグラしているものもあるのであまり頼りすぎないように。
7時20分 櫛ヶ峰分岐
やっとこ稜線に出たー、と思ったらガス!しゃべー
こちら櫛ヶ峰方面。登山道は確認できますが、現在は崩落が激しいため立入禁止となっています。
ガスったり晴れたりを繰り返していますが、ここが美しい稜線だということは間違いない!
ここからは気持ちのよい山歩きが楽しめそう。
振り返ると素晴らしい景色。遠くに見えるのは、、なんて山だろう。
わからないけどいい感じです(笑)
8時5分 弘法清水小屋
山頂直下の小屋に到着。小屋内にはバッジ、ドリンク、なめこ汁などなど販売されております。
こちらでは携帯トイレのみ使用可能ですので要注意。小屋で購入も可能です。
ちなみにすぐ近くにも小屋(岡部小屋)があり、しのぎを削っています(想像)。
少し休憩したら山頂を目指します。
ガスってないかなー、展望あるといいなーと登ること30分弱。
そこに待ち受けていたのは
一面の雲海でした。
山頂にいた皆さん、シャッターを切りまくっています。
8時30分 磐梯山山頂
山頂では雲海と猪苗代の町並みを眺めながら1時間ほど休憩。山頂は風もありましたが、まだまだ夏!半袖Tシャツにインナーのみでしたが、上着を羽織ることもなく過ごせました。
9時30分 下山開始。下りは途中まで八方台ルートを通っていきます。
10時35分 八方台登山口分岐
八方台からは登山者がどんどん登ってきます。
裏磐梯の登山口までは4.6kmありますがアップダウンがあまりないのでサクっと歩けちゃいますが、森林散策という感じでやや物足りない、、、
11時10分 銅沼
時折硫黄臭を感じる樹林帯をいそいそと歩いていると、火口壁に囲まれた銅沼(あかぬま)が出現。
ひらけたその景色は絵画のようで、僕の写真の腕前では表現できませんが、完璧に配置された自然物が美しい景観を生み出していました。日本らしくない風景。最高です。
そこから歩くこと25分、裏磐梯スキー場の駐車場に戻ってきました。お疲れ様でした。
今回の磐梯山「裏磐梯コース」、見所が非常に多いルートだと思います。整った山容とは裏腹に、裏磐梯から覗かせる景色は荒々しく、火山としての姿を存分に見せてくれます。磐梯山に登る際はぜひ、裏磐梯コースで登ることをオススメします!
さて、下山後の温泉ですが、今回は「猪苗代観光ホテル」へ行きました。ホテルではありますが、日帰り温泉も開放しています。
ナトリウム塩化物泉で、疲労回復、筋肉痛に効果があるとのこと。料金500円です。
シャンプー、ボディソープ、ドライヤー、化粧水、乳液など備え付けられております。建物自体は一昔前のリゾートホテル感ですが、全体的に清潔で快適に過ごせました。
ただ、一点言わせてもらうならば、暑かった!!
こちらのホテル、温泉が地下にあるのですが、エレベーターで降りるとむわっとした暑い空気、、、どうやら冷房を切っているようです。マッサージ機や休憩用スペースはありますが、これじゃあ風呂上がりに一汗かくことになりそう…。
ところで僕は替えのパンツを忘れたため、入浴後ノーパンで帰るハメになりましたとさ。おしまい。
猪苗代観光ホテル