YAMABIKO

YAMABIKO

ゆるふわ登山マンによる登山&ギア情報ブログ。主に関東近郊の登山情報やギアのレビューをお届けします。

MENU

1泊2日で表銀座を堪能!燕岳〜大天井岳

2019年10月20-21日(日-月)雨 / 晴れ

 

今回は、憧れの表銀座の前半部分を1泊2日で歩いてきました。

中房温泉から入山し、燕山荘を経由して大天井岳へ。

燕山荘から先が今回の行程のハイライト。槍ヶ岳や荒々しい北鎌尾根を眺めながら、終始絶景を楽しむことできます。

 

f:id:buccalcone8296:20191222200050j:image

大天井岳北アルプスにある標高2,922mの山。

個人的には名前が壮大で好きです(笑)

日本二百名山に選定されている、常念山脈の最高峰となっています。

 

f:id:buccalcone8296:20191215184044j:image

登山口1,462m→大天井山頂2,922m

【標高差】1,460m 【距離】19.4km

〜僕らのコースタイム12時間15分(休憩抜き)〜

Day1

中房温泉(6:50)→合戦小屋(9:20)→燕山荘(10:30)

燕山荘(11:20)→大下りノ頭(12:10)→切通岩(13:35)→大天荘(14:15)

大天荘(14:55)→大天井岳(15:05)→大天荘(15:15)

Day2

大天荘(6:00)→大下りノ頭(7:30)→燕山荘(8:30)→燕岳(8:55)

燕岳(9:10)→燕山荘(9:25)→合戦小屋(10:30)→中房温泉(12:00)

※諸事情により2日目の時間がざっくりとしております。

 

戦いは駐車場の確保から始まります。

超人気山域とあって週末の中房温泉は混雑必至とのこと。

中房温泉に向かって続々と上に上がっていく車を見て不安になりながらも、駐車場に6時15分頃到着。

なんとか第二駐車場に停めることができました。

 

f:id:buccalcone8296:20191215211939j:image

6時50分、中房温泉登山口

あたりはガスに包まれており、天候はあいにくの雨。

うそだろ〜と思いつつも、登り始めます。

 

f:id:buccalcone8296:20191215212752j:image

道中には写真のようなベンチがいくつか設置されている親切設計。

なにせここは北アルプス三大急登の1つ、合戦尾根。休み休み登りましょう。

 

f:id:buccalcone8296:20191215213656j:image

富士見ベンチ。もちろんこの天気では富士山は見えません・・・。

今年の山行は雨に降られることもなかったので、乃木坂の神宮ライブ以来のレインウェア着用。久しぶりに着れてちょっと嬉しさもありました(笑)

それもあってか、厳しいはずの合戦尾根をサクサクと登れた気がします。

雨模様でこの先の天候は気になりますが、上は晴れていると信じて歩みを進めるのみ。

 

f:id:buccalcone8296:20191215214041j:image

祈りが届いたのでしょうか、合戦小屋手前まで登ると雲の上に抜けたご様子。やったぜ。

 

f:id:buccalcone8296:20191215214300j:image

9時20分、合戦小屋に到着。

合戦小屋にはたくさんの登山者の姿。名物のスイカはおしるこに変わっていました。

合戦小屋から燕山荘までは1時間弱の行程です。

 

f:id:buccalcone8296:20191222131531j:image

雲海から顔を出す表銀座の山脈が見えています。

よく見ると本日の宿「大天荘」も確認できます。近いような遠いような・・・。

 

f:id:buccalcone8296:20191222131730j:image

10時30分、燕山荘に到着。ここまで休憩込みで3時間40分ほどでした。

 

f:id:buccalcone8296:20191222131902j:image

そして向かいには燕岳

スッゲーきれい。

花崗岩と白砂が端麗な山容を生み出しています。

燕岳に登るのは明日の楽しみにとっておいて、今日の目的地「大天井岳」を目指すことにします。

 

f:id:buccalcone8296:20191222132324j:image

ここからは槍ヶ岳を横目に脈々と連なる表銀座を歩きます。足取りも軽い!

 

f:id:buccalcone8296:20191222132645j:image

序盤も序盤もだけど、この登山道、最の高!

 

f:id:buccalcone8296:20191222132603j:image

登山道脇にふと目をやると、白くてコロコロしたやつが。

雷鳥だ!」思わず声をあげてしまう。

まだ冬の装いになりきれていない雷鳥の姿がそこにはありました。

夢中でシャッターを切りましたが、寄れないのが悔しい・・・。

 

f:id:buccalcone8296:20191222133003j:image

岩の隙間を通ったり、アップダウンを繰り返して大天井岳の直下を目指します。

 

f:id:buccalcone8296:20191222133119j:image

13時35分、切通

下まで来るとわかるドッシリとした山体。非常に圧迫感があります。

そして赤茶けた岩の道。急に雰囲気が変わったような気がします。

 

ここからは折り返しながら登っていきますが、ここに来てこの登りは脚にこたえました(笑)

みんなバテていたようで、他の登山者と抜きつ抜かれつしながら、あと◯mの標識を励みにその天井を目指して登っていきます。

 

f:id:buccalcone8296:20191222133441j:image

14時15分、大天荘に到着しました。新しそうな外観です。

受付を済ませ、荷物を置いたら大天井岳の山頂に向かうことにします。小屋から山頂までは10分弱の道のり。

 

f:id:buccalcone8296:20191222134728j:image

15時5分、大天井岳の山頂に到着!

眺めはもちろん抜群に良い。360度見渡せる大展望が広がっていました。

 

f:id:buccalcone8296:20191222135840j:image

辿ってきた表銀座の道のりもこの通り。

 

 

小屋に戻ると、高山病の症状が出ているのか軽い頭痛がしました。

夕食の時間までは少し時間があるので1時間あまり休憩・・・。

 

さて、お待ちかねの夕食ですが、山小屋とは思えないほど豪華でした!

食べ進めていると気づいたのですが、自分のテーブルにだけ他の人にはない漬物が置かれていました。

おそらく一度間違えて部屋に案内され、荷物の大移動を行ったことのお詫びだろうと思います。

お気遣いに感謝しつつ、ありがたく頂くことにします。

 

f:id:buccalcone8296:20191222141957j:image

夕食後、談話室には多くの人が集まっていました。そう、今日はラグビーW杯の日本対南アフリカの試合があるのです。

談話室はさながらパブリックビューイング

この日大天荘に集まった登山者たちと、テレビの前で歴史的一戦を観戦しました。(結果は残念でしたが面白かった!)

 

f:id:buccalcone8296:20191222142353j:image

夕食が提供された部屋は、夜になると雰囲気の良いカフェに早変わりします。

ワインやケーキが提供され、登山者たちは思い思いの時間を過ごしていました。

 

登山者を楽しませてくれる大天荘様の素晴らしいサービスに感謝しながら就寝。

 

 

f:id:buccalcone8296:20191222144646j:image

そして翌日。

5時起床。一度も目がさめることもなく爆睡できたので気力体力ともに万全です。

朝食後(これもまた美味しかった)ご来光を見に外へ出ましたが、ちょうど雲が重なり見ることは叶いませんでした。

ご来光は諦めて下山開始です。

今日は表銀座を戻ったのち、燕岳を登頂、同じく合戦尾根を下る予定です。

 

f:id:buccalcone8296:20191222150134j:image

7時30分、大下りノ頭。

復路もやはり飽きのこない素晴らしい景色です。

 

f:id:buccalcone8296:20191222151042j:image

8時30分、大天井から2時間30分程で燕山荘に着きました。

 

f:id:buccalcone8296:20191222151238j:image

こちらが有名ないるか岩

半ば無理やりに◯◯岩と謳う奇岩はいくつもありますが、これは確かにいるかそのもの!

 

f:id:buccalcone8296:20191222151625j:image

白砂を踏みしめて登ること20分、燕岳の山頂に到着!

月曜日ということもあって山頂には誰もいません。独り占めです。

 

f:id:buccalcone8296:20191222152310j:image

北燕岳・餓鬼岳方面、後立連邦の方面をゆっくり眺め、満足したところで燕山荘に戻りました。

燕山荘ではコーラを補給。下山の目標時刻を12時に定め、サクサクと下っていきます。

 

f:id:buccalcone8296:20191222160124j:image

10時30分、合戦小屋。

予定通りに下山できそうです。

 

f:id:buccalcone8296:20191222161619j:image

そういえば、下のほうはちょっとだけ紅葉してました!

 

f:id:buccalcone8296:20191222161746j:image

12時10分、中房温泉に下山しました。

大体時間通り。いやー、下山ってあっという間ですね。お疲れ様でした。

 

今回はじめて表銀座を歩いたわけですが、本当に最高の登山道でした。

そして宿泊した大天荘もめちゃくちゃ良かったです。

1泊2日で無理なく表銀座の一端を楽しみたい方にはオススメのルート。

いつかは大天井岳の先、槍ヶ岳までの道を歩いて繋げたいと思います!

 

 

さて、下山後の温泉ですが、登山口近くにある「有明荘」にお邪魔しました。

日帰り温泉の入浴料は700円でしたが、クラブ燕山荘のメンバーカードを持っていると400円になります!

クラブ燕山荘には無料で入会できるので、燕山荘グループの山小屋に宿泊する際に作成してもらうと良いですよ。

温泉ですが、熱めの内湯と開放感がある露天風呂があり、無色透明の湯と木の香りに癒されました。

 

有明

住所:長野県安曇野市穂高有明中房