谷川岳と4度目の正直
2018年8月11日(土)山の日! 雨/晴れ
2018年、最初の登山・スキー部の山行はかねてから予定していた谷川岳。
群馬県・新潟県の県境に位置する谷川岳は標高1,977m。今まで3回登っておりますが、3回とも芳しくない天候でした。今回もあまり良くない予報でしたが、ギリギリ持ちそうな天気ということで、催行決定となりました。(7月に1度延期となっていることもあり・・・。)
ルートはロープウェイを利用した天神尾根ルート。
ロープウェイを降りた天神平の標高は1,313mあるので、山頂まで約700mの登りです。
9時30分登頂開始。
天神平に着くと弱い雨が。しかし回復していくという予報だったので、行けるところまで行くことに。もちろん降りが強くなったら引き返します。
10時15分、熊穴沢避難小屋到着。ほぼ予定通りです。皆さんまだまだ元気そう。
膝に手をついている人はシミュレーションです!⚠️
雨で濡れてすべりやすくなっている道を慎重に登っていきます。
また、山の日ということもあって登山者が多く、渋滞している箇所もありました。すれ違いにも注意して進んでいきます。
11時10分、天狗のトマリ場に到着。
モドリッチ選手の背中越しに撮影。やはりガスっていますね。晴れていれば見晴らしが良いのですが。
休憩を挟んだあと山頂までラストスパートです。
12時30分、山頂オキの耳に到着。
展望、なし!(笑)みんなで写真を撮って、肩の小屋へ向かいます。
13時、肩の小屋到着。
雨が降っていたので小屋の休憩スペースを利用させてもらい、ゆったり休むことができました。ありがとうございましたm(_ _)m
ここでモドリッチ選手のザックからゴロリ…と出てきたのは、大きなスイカではありませんか。
日帰りなのにザックが異常に重かったのはコイツのせいです。でもこれがめちゃくちゃ美味かった!疲れた体に沁み渡りました。
休憩スペースには『ヤマノススメ』のポスター。
作中の舞台にもなっているらしく、ファンにとっては聖地だそうです。去年の山の日はかなり混雑したそうですが、今日は天気が良くないこともあってそこまでの人出はありませんでした。
休憩していると急にガスが晴れてきたー!
一斉にカメラを向ける登山者たち。いい感じに風が吹いているので帰りは景色が見れそうです。登りでは何度か撤退が過ぎりましたが、我々の粘り勝ちですね。
14時、肩の小屋を出発して下山開始。
風の流れを操る人の登場で、一気に展望がひらけます。
見上げる。
溢れんばかりの雲。
群馬の山々を見渡しながら気分よく下っていきます。
登りは景色が全く見えなかった分、下りで満喫してしまったため、予定より結構遅れてしまいましたが仕方ないですね。
なんだかんだで天神平に戻ってきたのは16時30分頃になってしまいました。
ロープウェイの最終便が17時なので結構ギリギリですね(・・;)
天神平から見た谷川岳は分厚い雲に覆われておりました。龍の巣かと。
帰りは谷川温泉 湯テルメ谷川で汗を流して帰りました。
ここの温泉は水上ICから近くて安い、露天風呂もなかなか広くて重宝しております。
心配ごとが尽きなかった第3回日帰り登山でしたが、特に大きな問題もなく無事終了。
次回は10月あたりを予定しています。次はどの山にしようかなぁ_(:3」z)_
息もつかせぬ登り!雲海の男体山
2018年6月17日(日)曇り/晴れ
2018年最初の山登りは、日光の中禅寺湖北側に聳える日本百名山のひとつ「男体山」に決定です。
冬山装備を持っていない自分にとっては、シーズンのはじまりは大体これくらいの時期。
今年もいろいろな山に登って見たいところ。手始めに、隣県のこの山に。
登山前日、急遽日光を観光しようということになり、雨の日光東照宮へ。
5年ぶりでしょうか、至る所が補修されており、また違った印象でした。専属のガイドさんの解説を受けつつ一通り見て回りました。
その後スーパーで買い出しを済ませ、いろは坂を越えて登山口である二荒山神社へ。今回はキャンピングカーで来ているので、駐車場で寝泊まりし、朝方出発する予定。
奥日光ともなると普通に鹿がいるんですね。びくびくしながらトイレに行ってました。
W杯 フランスvsオーストラリアを見て就寝。
キャンピングカーはこんな感じ。寝る時に窮屈さを感じることもないので中々快適です。色々と改造を施してあり、電気は3日間くらいは持つそう。
ちなみに停めたのは敷地内にある登山者用駐車場。他にも第二駐車場などいくつかあるそう。
今回の登山口、二荒山神社。
開山時間は朝6時からと決まっているので注意が必要。
また午後からの入山は日没前に戻ってこられない可能性がある為、断られることもあるとか。
ここで受付を済ませます。
男体山は山岳信仰の御神体とされているので、登山ではなく「登拝」という。
登拝料500円を支払うと、簡単な地図と御守りがもらえます。
説明によると、途中舗装された道路を歩く以外はほとんど真っ直ぐな一本道だそうで。
6時30分、登頂開始。最初は石段からはじまります。
登り始めるとすぐに一合目の標識。空はどんよりしていて霧がかっている・・・。
舗装路を歩き終えると標識が。ここが四合目。しっかりとした鳥居が待ち構えています。
晴れてきた!それとともに登山道は岩岩の登りとなる。それにしても登山道からずっと急な登りでしたね。
振り返ると雲の上に出てました。一面の雲海。中禅寺湖は見えないけど、これはこれで良し。この写真でも右奥に富士山の姿がひょっこりと出ています。
8時50分。八合目の瀧尾神社に到着。小さい祠がありました。
標識は確認できなかったけど、九合目付近でしょうか。森林限界を越えて登山道も赤茶色になり、火山らしい風景に変わりました。
ちょうど雲海が薄れてくれたので、眼下に中禅寺湖が。
9時30分、男体山山頂に到着。
距離はないんですが、ずっと傾斜のある登りなので中々疲れました。
ここで後続を待ちつつ1時間程休憩します。
二荒山大神御神剣というらしい。ピカピカすぎて上手く撮れません。
福島県の双耳峰、燧ケ岳。
そのうち行ってみたい山。
結局山頂には1時間半ほど滞在したかなあ。
中禅寺湖、戦場ヶ原、そして昨年登山・スキー部で登った日光白根山がよく見えました。
さて、下りは登って来た道をサクサクっと下るだけです。
13時。神社に到着しました。
登り3時間、下り2時間といったところでしょうか。
駐車場に戻り、冷蔵庫で冷やしておいたスイカをいただきます。
キンキンに冷えてて美味しかったです。皆さま、お疲れ様でした。
鹿島槍ヶ岳 ー急登の赤岩尾根でー
2017年10月8-9日(日-月)晴れ
今シーズン締めくくりの山として、会社のS君提案の北アルプス鹿島槍ヶ岳に登ることになりました。
鹿島槍ヶ岳は標高2,889m、後立山連峰の中央部に位置する双耳峰です。
登山口としては扇沢が一般的ですが、今回は大谷原(おおやはら、おおやんばら)から赤岩尾根を登るルートをとることにします。
緑が1日目のルート。大谷原から入山し、冷池山荘を目指す。
青が2日目のルート。朝、冷池山荘を出発して、鹿島槍ヶ岳山頂に到達。帰りは来た道を引き返すという行程。
朝8時、大谷原登山口に到着。今回は5人での山行で発案者S君のみ現地集合でしたが、そのS君は道に迷ったりなんだりで遅刻(笑)出発は9時くらいだったかな。
ちなみにここには駐車場はありますが、15台程度しか停められない為注意が必要。
トイレもありました。
いざ入山。冷池山荘の方が設置したと思われる看板が道中いくつも置いてあります。
どうやら上流にダムがあり、トンネルを通って向かいの登山道に行くようす。
トンネルをくぐる。水の流れる音がして中はヒンヤリしています。
赤岩尾根。ここから本格的な登山道がはじまります。
この赤岩尾根、北アルプス三大急登に勝るとも劣らない急登と言われているとか。心して登ろう。
大きな石と茶色く色づいた木の葉の道。
ところどころに木段やハシゴを交えながら息もつかせぬ急坂を登っていきます。
10月とは言え、これだけの登りが続いていくと暑い!
標高2,000mを越えたあたりから鹿島槍ヶ岳の姿がよく見えました。
12時30分。写真は高千穂平を越えたあたりで休憩している様子。
目標が見えていると足取りも軽い!さてここから先は木に囲まれた急登から打って変わり、狭い斜面をトラバースするような登山道。気をつけて進みましょう。
赤岩尾根の名前の通り、赤い石が転がる道。人が1人通れる程度の幅しかない箇所も。立ち止まることなく素早く進んでいきます。
今回のルートで最も緊張感のある箇所はここでしょうか。
鎖につかまりつつ慎重に進めば問題はありません。
やっとのことで稜線に出た!
ここは冷乗越というらしい。鹿島槍ヶ岳と本日宿泊する冷池山荘が見えました。
みんなの後ろ姿と鹿島槍ヶ岳。
13時30分、冷池山荘に到着。飲めないながらも135ml缶のビールがうまい!
どうやらこの日は相当に混雑しているそうで、3枚の布団に5人で寝てくださいとのこと。
廊下も着替える人で溢れておりました。大変な夜になりそうな予感。
山荘外のベンチで景色を見ながら夕飯前の腹ごしらえ。
カップ麺(400円)を注文すると、まさかの見慣れた商品が。
やっぱり山の上で食べるカップ麺は格別に美味いなぁ。
談話室も満員。
山荘は古いけどとても清潔でした。丁寧に使い込まれている印象。
夕食をとったあとは星を見に外へ。
自分のカメラでは上手く撮れませんが、満天の星空。空気が澄んでいて、辺りに光がないとこんなに
よく見えるんだなあと。
ところで冷池山荘の夜は本当に笑ってばっかりでした。
部屋が用意されてるのに自ら廊下で寝て、他のお客さんに「廊下で寝るほど混雑しているのか〜」と勘違いされる人。
歯ブラシを忘れて木の枝で歯を磨く人(口内木屑だらけ)。
夜中にホラーっぽい奇声をあげる人もいて、20回くらい起きた気がするけどそれでも楽しい一晩でした。
翌日は朝食をとったあとテラスで日の出を拝みます。
それがこちら。
標高2,400mの日の出。控えめにいって最高。
パソコンの壁紙にありそうな写真なので、現在iPadの壁紙にしております。
6時30分、朝日を浴びながら出発。
写真手前が布引山、その奥が目指す鹿島槍ヶ岳。
時折吹く風がとても寒い。さすがの楠神選手もダウンを着てました。
冷池山荘から1時間20分、ついに鹿島槍ヶ岳山頂に到着!
剱岳方面。
そして五竜岳方面。
ここから先、五竜岳へ至る道は八峰キレットといって、鎖場とハシゴと岩場の登り下りが連続しているそう。
雲海を眺める皆さま。最後まで良い天気でよかったよかった。
登ったら下らなくてはいけない、それが登山。景色を満喫したら帰りましょう。
帰り道、冷池山荘で購入した弁当を食べました。
どんな中身だったかは触れないでおこうと思います・・・。
こんなに急なところを登ってきたのか〜と思いつつ、グングン高度を下げていきます。
ダムまで戻ってきた。やっぱり下りは早い。
あとは駐車場まで、平坦な林道を歩くだけ。
ここからなぜかスピードアップして、1人突き進んでいくKさん。(写真奥)
そんなに早く帰りたかったのでしょうか(笑)
13時30分。駐車場に到着。お疲れ様でした。
2日間、天気とそしてメンバーに恵まれた山登りでした。
誘ってくれてありがとう。今年はこれでシーズンオフとなりますが、また来年行きましょう。
帰りは最寄りの温泉に寄って汗を流したあと、「元祖ニュータンタンメン」へ。
担々麺とは似ても似つかぬ味と見た目でしたが、これはこれで美味しかった(笑)
そういえば雷鳥には結局会えなかったな〜。また今度、アルプスに来た時に期待しよう。
苗場山 ー金色の草原が広がる山頂へー
2017年10月1日(土)晴れ
苗場山は新潟県南部、上信越高原国立公園にある標高2,145mの山。
日本百名山にも選定されており、なんと言ってもその特異な山容と山頂に広がる高層湿原が注目されている。
ちなみに、「苗場」と言えばスキー場やフェスで有名だが、実は今回の苗場山とは全く関係ないのである・・・。
苗場山のにはいくつか登山道があるのだが、今回は一番メジャーと思われる「祓川コース」で山頂を目指す。
登山道入り口となっている「かぐらスキー場町営駐車場」に車を停め、登山道入り口に到着したのが朝7時20分。
写真右側が入り口なのだが、泥濘みがちな土道となっており、非常に歩きづらい。この入り口を通り過ぎると和田小屋まで続く車道が見えるので、そちらをオススメしたい。
20分程で和田小屋に到着。ここでポストに登山届けを提出して改めて出発。
最初はかぐらスキー場のゲレンデの脇を歩いていく。道のところどころに水溜りができているので注意しながら進む。
和田小屋から歩くこと1時間15分。中ノ芝に到着。これまでは木々の中の道だったが、ここで一気に視界が開けた。開けた展望とこの時期ならではの紅葉がとてもきれい。
登山道は途中から木道に変わり、ところどころ写真のようなベンチが設置されている。ここで10分程の小休止を挟み、再び出発した。それにしても良く整備された登山道、新潟県の力の入れようが窺える。
そこから45分ほどで神楽ヶ峰に到着。標高的には1,900mともうすぐ山頂なのに、8合目の表記。コースタイムとしてはここから1時間弱・・・。つまり一旦下って再び登るというルートなのである。
本命の苗場山が現れた。大きな山体。山頂直下は急登に見える。
やはり、がっつり下って登りなおしのようだ。
山頂へと伸びる稜線を歩いていく。苗場山手前の登りに差し掛かるまでは展望の良い尾根道。
その後は階段を交えた急坂を登る。階段は登りやすいようで疲れるので苦手だ。
踏ん張ってこれを登りきると・・・
突然視界が開けて山頂の湿地帯が登場!
こんなに広い山頂は見たことないので感動的。広大な山頂には写真のような池(池塘というらしい)が無数に点在している。
草紅葉に敷かれた木道。遠くに見える木々や池塘がどこかジオラマのように見える。
11時ちょうどに山頂到着。山小屋のすぐ隣にある。
山頂のすぐ近くには広いベンチがあり、登山者がたくさん。そこで1時間程昼休憩。
前日に某100円ショップで買ったボトル。インスタ映えである。
それにしても良い景色。時間があったら山頂を散策したかった。山頂に一泊するプランなら見て回れるんだろうなぁ。景色を目に焼き付けて帰路へ。
途中、苗場山唯一の水場「雷清水」に立ち寄る。飲んでみたが冷えていて美味しかった。
神楽ヶ峰まで戻ると時刻は既に13時頃だったが、年配の方が続々と登ってくる。どうやら山頂の山小屋に泊まるようだ。
天気が悪くなることもなく、危険箇所があるわけでもなく、のんびり下山できた。
写真は上ノ芝付近だっただろうか、ここから2時間弱で駐車場まで戻ってこれた。
到着は3時30分、往復で8時間くらいだろうか。登りごたえもそこそこあって、良い山だっと思う。
帰りは「道の駅みつまた」の温泉に入り、無事帰宅。
今回は新しく買った登山靴のテストの意味合いもあったのだが、特に靴擦れなどもなく快適だった。Wild-1の店員さんに「足の形にも合っている」と言われたのは本当だったんだな、と。
ダイナミックな展望の変化が楽しめる日光白根山
2017年9月9日(土)晴れ
群馬県と栃木県の県境にある日光白根山は、標高2,578mで関東地方の最高峰。
麓の丸沼から日光白根山ロープウェイで標高2,000付近まで上がれる為、比較的楽に登ることができる。
この山に、今年2回目の登山・スキー部の活動で登ることになった。
8時30分。スタートはここ、日光白根山センターステーション。とても新しい建物で、ショップや設備も充実している。
往復券とセンターステーションの温泉入浴券で、1人当たり2,000円也。
9時ちょうどに山頂駅に到着。麓では見えなかった日光白根山の山体がどーんと現れる。
道中、トイレはないので済ませておくと良い。
今回は8人と人数が多いこともあり、2つのチームに分けることにした。チーム内では歩調を合わせ、山頂を目指す。年齢や体力が様々な会社の活動では、こうしたほうが良いだろう。
山頂駅から史跡散策ルートを通り、避難小屋を過ぎて白根山登山コースに入る。山頂からは座禅山を経由し、史跡散策ルートを回って戻るプラン。
二荒山神社がスタート地点となっている。ここをくぐると登山のはじまり。なだらかな傾斜の深い森歩き。
やがて長く急な階段状のアップダウンを進む。チームでペースを合わせ、適度に休みをいれつつ進む。
10時30分、森林限界を越え視界が開けた。緑の景色から一変、荒々しい火山の景色が現れる。
個人的には、樹林帯を抜けて一気に景色が広がる瞬間がとても好きだ。爽快感があり、もうすぐ山頂だ!と気分を上げてくれる。
歩きにくいザレ場を登っていくと山頂が見えた。見ての通り、人がたくさん。人気のある山で天気も良いこともあり混雑しているようだ。山上は広いが、ピーク自体は狭い岩場になっている。
11時20分、山頂に着いた!
登山開始から2時20分ほど。
山頂付近から撮ってもらった写真。なかなかの高度感で、これ以上は前にいけそうもない・・・。
山頂から少し進んだところ。左側に見える双耳峰は燧ケ岳だろうか?
非常に景色が良い広場で1時間の昼食兼休憩をとった。
下りは北側の阿弥陀池方向に。岩くずだらけの急坂なので注意が必要。
13時10分、座禅山に到着。ここが山頂?という感じ。
そこから1時間程は樹林帯歩き。なぜか建造物縛りのしりとりをしながら歩いた。
14時15分、山頂駅に到着。
ロープウェイでセンターステーションに戻り、温泉に入った。風呂上がりに食べた、なんてことはないアイスがすごく美味しく感じた。
山頂駅から登り始めて、戻ってくるまで約5時間。予定通りの山行だった。
2017年度の活動は今回で終了となる。会社の部活動としての登山という、はじめての試みだったが、上手くいったこともあれば反省点もあった。2018年度の活動に活かしたいと思う。次回はそうだなぁ、谷川岳とかその辺りだろうか。
日光白根山にははじめて登ったが、森歩きから展開する景色と、山頂からの360度の抜群の眺望が魅力の山であった。