鹿島槍ヶ岳 ー急登の赤岩尾根でー
2017年10月8-9日(日-月)晴れ
今シーズン締めくくりの山として、会社のS君提案の北アルプス鹿島槍ヶ岳に登ることになりました。
鹿島槍ヶ岳は標高2,889m、後立山連峰の中央部に位置する双耳峰です。
登山口としては扇沢が一般的ですが、今回は大谷原(おおやはら、おおやんばら)から赤岩尾根を登るルートをとることにします。
緑が1日目のルート。大谷原から入山し、冷池山荘を目指す。
青が2日目のルート。朝、冷池山荘を出発して、鹿島槍ヶ岳山頂に到達。帰りは来た道を引き返すという行程。
朝8時、大谷原登山口に到着。今回は5人での山行で発案者S君のみ現地集合でしたが、そのS君は道に迷ったりなんだりで遅刻(笑)出発は9時くらいだったかな。
ちなみにここには駐車場はありますが、15台程度しか停められない為注意が必要。
トイレもありました。
いざ入山。冷池山荘の方が設置したと思われる看板が道中いくつも置いてあります。
どうやら上流にダムがあり、トンネルを通って向かいの登山道に行くようす。
トンネルをくぐる。水の流れる音がして中はヒンヤリしています。
赤岩尾根。ここから本格的な登山道がはじまります。
この赤岩尾根、北アルプス三大急登に勝るとも劣らない急登と言われているとか。心して登ろう。
大きな石と茶色く色づいた木の葉の道。
ところどころに木段やハシゴを交えながら息もつかせぬ急坂を登っていきます。
10月とは言え、これだけの登りが続いていくと暑い!
標高2,000mを越えたあたりから鹿島槍ヶ岳の姿がよく見えました。
12時30分。写真は高千穂平を越えたあたりで休憩している様子。
目標が見えていると足取りも軽い!さてここから先は木に囲まれた急登から打って変わり、狭い斜面をトラバースするような登山道。気をつけて進みましょう。
赤岩尾根の名前の通り、赤い石が転がる道。人が1人通れる程度の幅しかない箇所も。立ち止まることなく素早く進んでいきます。
今回のルートで最も緊張感のある箇所はここでしょうか。
鎖につかまりつつ慎重に進めば問題はありません。
やっとのことで稜線に出た!
ここは冷乗越というらしい。鹿島槍ヶ岳と本日宿泊する冷池山荘が見えました。
みんなの後ろ姿と鹿島槍ヶ岳。
13時30分、冷池山荘に到着。飲めないながらも135ml缶のビールがうまい!
どうやらこの日は相当に混雑しているそうで、3枚の布団に5人で寝てくださいとのこと。
廊下も着替える人で溢れておりました。大変な夜になりそうな予感。
山荘外のベンチで景色を見ながら夕飯前の腹ごしらえ。
カップ麺(400円)を注文すると、まさかの見慣れた商品が。
やっぱり山の上で食べるカップ麺は格別に美味いなぁ。
談話室も満員。
山荘は古いけどとても清潔でした。丁寧に使い込まれている印象。
夕食をとったあとは星を見に外へ。
自分のカメラでは上手く撮れませんが、満天の星空。空気が澄んでいて、辺りに光がないとこんなに
よく見えるんだなあと。
ところで冷池山荘の夜は本当に笑ってばっかりでした。
部屋が用意されてるのに自ら廊下で寝て、他のお客さんに「廊下で寝るほど混雑しているのか〜」と勘違いされる人。
歯ブラシを忘れて木の枝で歯を磨く人(口内木屑だらけ)。
夜中にホラーっぽい奇声をあげる人もいて、20回くらい起きた気がするけどそれでも楽しい一晩でした。
翌日は朝食をとったあとテラスで日の出を拝みます。
それがこちら。
標高2,400mの日の出。控えめにいって最高。
パソコンの壁紙にありそうな写真なので、現在iPadの壁紙にしております。
6時30分、朝日を浴びながら出発。
写真手前が布引山、その奥が目指す鹿島槍ヶ岳。
時折吹く風がとても寒い。さすがの楠神選手もダウンを着てました。
冷池山荘から1時間20分、ついに鹿島槍ヶ岳山頂に到着!
剱岳方面。
そして五竜岳方面。
ここから先、五竜岳へ至る道は八峰キレットといって、鎖場とハシゴと岩場の登り下りが連続しているそう。
雲海を眺める皆さま。最後まで良い天気でよかったよかった。
登ったら下らなくてはいけない、それが登山。景色を満喫したら帰りましょう。
帰り道、冷池山荘で購入した弁当を食べました。
どんな中身だったかは触れないでおこうと思います・・・。
こんなに急なところを登ってきたのか〜と思いつつ、グングン高度を下げていきます。
ダムまで戻ってきた。やっぱり下りは早い。
あとは駐車場まで、平坦な林道を歩くだけ。
ここからなぜかスピードアップして、1人突き進んでいくKさん。(写真奥)
そんなに早く帰りたかったのでしょうか(笑)
13時30分。駐車場に到着。お疲れ様でした。
2日間、天気とそしてメンバーに恵まれた山登りでした。
誘ってくれてありがとう。今年はこれでシーズンオフとなりますが、また来年行きましょう。
帰りは最寄りの温泉に寄って汗を流したあと、「元祖ニュータンタンメン」へ。
担々麺とは似ても似つかぬ味と見た目でしたが、これはこれで美味しかった(笑)
そういえば雷鳥には結局会えなかったな〜。また今度、アルプスに来た時に期待しよう。