YAMABIKO

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ゆるふわ登山マンによる登山&ギア情報ブログ。主に関東近郊の登山情報やギアのレビューをお届けします。

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いざ、登山者憧れの槍ヶ岳へ! 1日目

2018年10月8-9日(月-火)晴れ

 

悪天候で山行が中止になったり、仕事の都合上休みがとれなかったりと悶々と過ごしていた9月初旬…

もはやこれまでか、と思ったがどうしても北アルプスに登りたい!そしてあわよくば、平日の快適登山を楽しみたい!ということで、10月初旬、雪が降る目前の槍ヶ岳に登ってきました。

 

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槍ヶ岳と言えば、登山をする人なら誰しも一度は登ってみたい山。

日本百名山の著者、深田久弥さんも次のように書いています。

富士山と槍ヶ岳は、日本の山を代表する2つのタイプである。一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の山頂に立ってみたいと願わない者はないだろう。すなわち登山をしない者にとって日本を代表する山は富士山だが、登山を愛好する者にとってのそれは槍ヶ岳である。

確かにその通りです。山座同定が出来ないビギナーの自分でも、一目でそれだとわかる山容は、一度は登ってみたくなる魅力を感じさせます。

 

前置きが長くなりましたが、今回は岐阜県新穂高温泉から入山する槍平ルートを使い、1泊2日で登りました。上高地から登るメジャーな槍沢ルートに比べて距離が大幅に短縮できますが、その分標高差が大きくなるので注意が必要です。

距離:32km  標高差:約1,900m

ルート:新穂高温泉⇄槍平小屋⇄飛騨乗越⇄槍ヶ岳山荘(泊)

 

7日の23時頃、自宅出発。ラジオを聴きながら気分よく高速を走ります。

駐車場に着いたのが8日3時。既に登山口近くの駐車場は満車となっており、少し離れた鍋平駐車場に止めました。こちらはまだ余裕がありましたが、朝方には埋まりそうな勢いで車が入ってきます。写真には写せませんでしたが、駐車場から見える星空がめちゃくちゃ綺麗でした。鹿島槍の時より見えたんじゃないかと。

 

5時30分出発。鍋平駐車場から新穂高温泉登山口まで下ります。

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ここで登山届けを提出して改めてスタート。

 

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新穂高ロープウェイの横を通り、林道に入っていきます。

 

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川沿いの林道。工事用車両が通れるほどの幅があります。

途中、林道を短縮できる近道がありますが、先日の台風の影響で道が崩れてしまって利用できなくなっていました。

 

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6時50分、穂高平小屋に到着しました。平日は避難小屋で、土日祝日のみ営業しているみたいです。

平坦な林道歩きが続きます。

 

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7時30分、奥穂高岳の登山口に到着。奥穂高岳槍ヶ岳、どっちにしようか迷ったんだよなあ。登るとしたらここからではなく、涸沢カール経由ですが。

 

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ほどなくして白出沢に着きました。「しろだしさわ」と読むそうです。水はありませんが、石をつたって対岸に渡り、そこからは本格的な登山道がはじまります。

 

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8時30分、滝谷出合に着きました。

ここは常に水の流れがあるので慎重に渡渉しなければなりません。

また水量が多いと渡れない可能性があるため、前日に大雨が降った場合などは注意が必要です。シーズン中は槍平小屋のライブカ槍平小屋メラで水量が確認できるので、必ず確認してから入山しましょう。実際に事故も起きているので無理な渡渉は禁物です。

渡れそうなところを他の登山者に教えてもらい、無事通過しました。

 

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ちなみに水はめちゃくちゃ冷たいです。足を滑らせたらアウトですね。

 

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9時30分、南沢通過。ここも水はありませんが、大雨の際は増水して通行できなくなることもあるそうですよ。

 

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9時45分、槍平小屋到着。明日で今シーズンの槍平小屋の営業は終了なようで、小屋仕舞いの準備をしていました。ジュースも半額だったのCCレモンを補給。30分ほど休憩をとりました。

ちなみにここまでで行程の約半分といったところでしょうか。急な登りはほとんどなかったので、滝谷さえ越えれば難なく辿り着けると思います。槍平ルートを1泊2日で登る場合、ここで1泊し、翌日に槍ヶ岳に登頂、そのまま下山という方法もあります。

 

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ヘリが荷物を運んでいきました。

 

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10時15分、槍平小屋発。槍ヶ岳山荘まで大体4時間半、ここからが本当の闘いだ・・・。

 

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11時10分、最終水場。ここから先、山荘まで水場はありません。補給をお忘れなく。

 

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12時5分、段々と背の高い木がなくなり、視界がひらけてきました。目指す槍ヶ岳山荘も見えた!近そうに見えますが、ここから2時間30分くらいかかります(笑)

 

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12時45分、千丈沢乗越分岐。ここで一旦休憩。槍平小屋を過ぎてからかなりゆっくり目のペースですが、確実に歩みを進めて行きます。

 

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パンパンのパンを補給して出発。飛騨乗越を目指してゴロゴロのカールを登って行きます。

 

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100m上がるごとに標識があります。目標が見えているので頑張れますが、ここにきてこの登りはなかなかハード・・・。

 

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振り返ると背後には景色が広がっています。ちょうど雲がかかっていますが、中央にあるのが笠ヶ岳だと思われます。

 

えいさえいさと登っていると体に異変が。めちゃくちゃ腹が減るではありませんか。体が「カロリー不足ですよ、食べないとマズイですよ」と教えてくれているようでした。こんな経験はじめてです。行動食のチョコやピーナッツを貪り食ってラストスパートです。

 

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14時30分、飛騨乗越到着。そして槍ヶ岳の穂先!近くで見ると迫力があります。

 

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いい眺めですね。あの小屋はヒュッテ大槍と殺生ヒュッテかな?

 

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14時50分、ついに槍ヶ岳山荘到着です。さすがに疲れました。

さて、小屋の混雑具合が気になるところですが、チェックインして寝床に案内してもらうと1人1.5枚くらいの布団が割り当てられていました。やっぱり土日外してきて正解でした。快適。

 

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16時半頃の槍ヶ岳。もともと1日目に山頂に立つ予定でしたが、山荘で一息ついてしまいまして。ここから気合い入れて登る気にならなかったので山頂アタックは明日に延期です(笑)

なのでテラスでコンソメスープを啜りながら、岩壁にはりついている人たちを眺めておりました。

 

夕食は17時30分から。写真も撮りましたが、ブレまくっていたので載せません。

夕食後、食休みのつもりで思って布団に寄りかかっていたら、そのまま朝まで寝てましたとさ。前日もほとんど寝てなかったからなぁ。

 

槍ヶ岳②日目へつづく。