「クマよけ」について、改めて振り返ってみた。
登山者の皆さん、クマよけ対策はしていますか?
登山におけるクマよけグッズと言えば、「クマよけ鈴」ですね。鈴の音がクマに人間の存在を知らせる、というものです。僕も毎回携行しています。
ちりり~んと風鈴のような音を鳴らすモノもあれば、ガランガランと鈍い音を鳴らすカウベル風のモノなど様々です。
僕自身幸いなことに、クマにバッタリ出くわしたことはありません。
しかし、2019年8月に尾瀬で前のパーティがクマに遭遇するという事案があってから、山はクマの住処なんだと再認識しました。
クマよけ鈴は持っているけど、果たしてこれだけで十分だろうか?と考え、他のクマよけグッズを手に取るに至ったワケです。
1.クマよけスプレー
となると、まず候補に挙がるのが「クマよけスプレー」です。
辛味成分をクマの顔面に向けて噴射し、撃退するという代物です。
成分によりますが、価格は5,000円〜程度でしょうか。
ということで、購入してきました。
こちらが購入したクマよけスプレー、その名も「POLICE MAGNUM」。いかにも強そうなネーミングです。
仕様
本体寸法:直径38mm×長さ172mm 結構コンパクトです。
射程:5m程度
成分:17%濃度のオレオレシン・カプシウム
対象:クロクマ、ツキノワグマ、野犬、イノシシ、鹿、サルなど
対象にヒグマが入っていないあたり、辛味成分はめちゃくちゃ強力なものではないようですが、本州で登山している分には問題ないでしょう。
用途の説明文を見ていると気になる一文が。
助けを呼べない山間部で悪人集団に遭遇した場合にも使用できる。
悪人集団にも有効だそうです。
そして使用上の注意点。
噴射の威力が強く反動で思わず噴射ノズルが上向きになるので、しっかりと両手でグリップして噴射すること。
そんなことになったら大惨事ですね。
最終手段として、強力なお守りになってくれることは間違いないですが、使い方、状況には十分注意しなければなりません。
2.100均で売ってる火薬銃
山菜取りなど、山で作業している人は爆竹なんかも携帯している、というのを見かけました。確かに大きな音も鳴るしよさそう。
ということで、より手軽に使えそうな、100均に売っている火薬銃を購入してきました。
こちらが火薬銃。8連発できます。
弾は別売り。72発入り。これだけあればしばらく持つでしょう。
◯イソーにて購入。二つ合わせて216円(税込)という良心的お値段。
レジに持っていく時、多少の恥ずかしさはありましたが、息子用に買いにきましたって顔をしていたので大丈夫でしょう(何が)。
試し打ちしてみましたが、かなり大きな音。隣にいた友人が卒倒していたので威力は折り紙付きでしょう。
使い方は簡単。笹薮など見通しが悪い場所で撃つ。
ただし、人が多い場所や撃つ必要がない場所で無暗に使用するのはやめましょう。
実際の効果のほどはわかりませんが、かなり大きな音がするので、かしわ手を打つよりは効果的だと考えます。
さらには発砲後に多少火薬の匂いがするので、匂いに敏感なクマへの忌避効果があるとかないとか・・・?
3.クマよけは必要な場所で必要な時に
少し話が逸れますが、先日SNSで、こんな貼り紙が話題にあがっておりました。
「熊より怖い うるさい鈴を鳴らし続ける 無知と無自覚」
クマよけ鈴も必要がないところではしないでね、と促すもの。
この言い方はどうなのかな~とは思いますが、確かに自然の音を楽しむ人にとっては、鈴の音も邪魔でしかないかもしれません。
見晴らしのいい場所、人が多くいる場所では鳴らす必要性がないのは確かです。
しかし、迷惑になるかも…と使用を躊躇してしまう、なんてことにはなってほしくないもの。
とにかく、どんなグッズでもTPOをわきまえて使用していきましょう。
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